大学入試が変わる、という話がよく聞かれるようになりました。大きく変わる点は、現状1月下旬に行われているセンター試験が2019年で廃止され、2020年からは新たに「大学入学共通テスト」が始まることです。現在のセンター試験はすべて(答えを選択肢の中から選ぶ)マークシート方式ですが、共通テストは国語、数学において記述式問題が導入されることと、英語において民間の英語4技能(読む書く聴く話す)資格・検定を共通テストと併用すること、そして、思考力、判断力、表現力を一層重視したマークシート式問題へと改善を行う点です。
背景には社会のグローバル化や情報化が進み、従来の「知識、技能」を中心とした学力評価から、それを活用するための「思考力、判断力、表現力」が、より一層求められる時代になってきたことが挙げられます。連日外国人労働者の受け入れ問題がテレビを賑わせていますが、今後、多文化との共生社会になることは避けられず、世界の人たちと協働するために、主体的に学ぶ力や問題解決力が一層不可欠になるでしょう。(教育の現場でも、「アクティブラーニング」という言葉が数年前からずいぶん聞かれるようになりましたが、)座学中心から能動的な学びへの転換が期待されているのだと、強く感じています。