ほめて育てるか叱って育てるか。勉強の場面でもしばしば議論が分かれることと思いますが、わたしは間違いなくほめて育てるほうが子どもは伸びると信じています。中国ではタイガー・マザーと言って子どもを完全にコントロールして育てる母親が一時期話題になりましたが、確かに目先の成績は上がるかもしれません。しかし、長い目で見た場合、親が力で押さえつけて勉強をさせ続けると、子どもが無気力になったり勉強が大嫌いになるなど様々な弊害が出てくると思います。
子どもは、お母さんお父さんのことが大好きです。期待にも精いっぱいこたえようとしています。ただ、学年が上がるにつれ難易度は上がりますので、徐々に期待にこたえられなくなってくる子もいます。そのときに自分の存在そのものに価値を見出せなくなってしまい、それが無気力につながったりするのです。
自己肯定感。学習を始め子どもの能力を引き出す心の土台として、最も大切なものだと私は考えます。そしてそれを育てるには、まず、何よりもほめることが大切だと思うのです。