「うちの子、読解力がないんです」という悩みをしばしば耳にします。また、計算はできるけれど文章問題が苦手で…と悩むお母さんたちも多いのではないでしょうか。
ただ、読解力がない、文章題が苦手、さらには作文や記述が苦手といった子供に共通する特徴として、「語彙力がない」ことが挙げられます。語彙力とは、文字通り言葉の意味のことで、これがないと、まず文章を理解することができません。また、自分の感情を正確に表す言葉を知らなければ、書きたいことも書けません。教科書や問題文の内容も理解できず、英単語を覚えようにも、和訳の意味が分からないと、英単語を覚えることもできない。つまり語彙力が必要なのは国語だけと思われがちですが、実は、すべての教科にとって必要なのです。
では、読解力を増やすためには具体的にはどうすればよいか。まずは本や新聞など、多くの文章を読むこと。そして、そこに知らない言葉が出てきたら徹底的に調べる。今は電子辞書やスマホなど、便利なツールもたくさんあります。一見地味に思われるかもしれませんが、自分の頭の中に語彙を増やしていくためにはそれを重ね積み上げていくことです。そして、自分の身に着けた語彙力は、勉強に限らず、一生を通じて、自分の強烈な力になってくれるはずです。