フィンランドの教育に日本の未来を夢見る!② 2018.8

 前回フィンランドの学校には制服がないという話を書きましたが、わたしがさらにフィンランドの教育で興味深かったことは、外国語教育が進んでいると思われているフィンランドで英語を学び始めるのは小学3年生からで、低学年のうちは徹底して母国語を学ぶということ。自国語をしっかり学ぶことは、アイデンティティの培うために重要であり、ほかの言語を学ぶためにも自国語の文章構造をきちんと理解している必要があるという考えには私もとても共感しました。日本人はともすれば日本語をないがしろにしてまで子供の英語の早期教育に力を注ぐ人が少なくないように思いますが、思考力を育てるためにもアイデンティティを養うためにも、母国語を正しく理解するということは最も大切なことだと私は常々感じています。

 そしてもう一つ、フィンランド人は読書量がとても多く、人口56万人のヘルシンキには38もの図書館があるように、図書館の利用数も世界一です。本を1冊読むことは一つの新しい体験をすることだという考えがあるくらい、幼いころの読み聞かせと成長してからの読書が伝統と習慣になっていることは、フィンランドの教育力の土台になっているのだと感じました。つづく

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