後悔しない人生を歩むために 2018.3
わたしは仕事柄、人からの相談を受けたり、人の話を聞く機会もあるのですが、いろいろな人の話を聞く中で実感として感じることは、たとえ失敗に終わったことであっても、本人ががむしゃらに努力したことや自分の気持ちに素直になって行動したことに関しては、後悔は少ない、ということです。
逆に、「あのときもっと頑張っていたら」「あのとき行動に移していたら」・・・行動しなかったこと、努力しなかったことに関しては人は驚くほど長い間引きずっていることが多いのです。
特に「親」という立場になると、自分の子供には失敗してほしくないという気持ちが働くのは普通のことだと思います。だけど、命を危険にさらすような失敗でなければ、失敗して学ぶこともあるし、その失敗が逆にその後の人生で大きな輝きを持つことだってあるものです。親心ゆえ、子どもが躓きそうになる前に石を全部よけてあげたくなる気持ちはとてもわかるのですが、そうでなく転ぶ姿を見守ることこそが大切なのかなと思います。そして、子どものことだけでなく、一人ひとりが自分の気持ちに正直に、多少の失敗を覚悟して行動してほしいと心から願っています。そうすれば、きっとどんな結果に終わっても、あの時…という後悔を抱えて生き続けることは少なくなるのではないかと思います。