辞書、使ってますか? 2016.10
先日、ある学校の英語の授業を見学する機会があったのですが、その時驚いたことは、全員の机の上に辞書が置いてあったこと。当り前に思うかもしれませんが、中学校までは習った単語が教科書の巻末に出ていることもあり、わざわざ重たい辞書を持って学校へ行っている人はどれだけいるでしょう?
でも、いつかの先生が言っていたことを思いだしました。「辞書には、余計なことがたくさん書いてあるから良いんだ」と。そう。教科書の巻末は、基本的に教科書で使った意味しか載っていませんが、辞書にはそれ以外の意味や例文、連語などたくさん載っています。邪魔に思うかもしれませんがそれこそが辞書の良いところなのです。
そしてそれは国語の辞書にも言えること。小学生時代、どんどん辞書を引かせ、言葉の意味を調べさせてくれた先生がいました。結果的にその時につけた語彙力は国語の力につながり、分からないことはとことん調べる今の自分の土台も出来上がったように思います。
国語が苦手な子の指導をしていると、驚くほど言葉の意味を知らないで問題を解いていることが多々。大人にとっては当たり前の言葉も、子どもにとっては新しい言葉だったりします。国語辞典を引く癖を小さいうちにつけておけば、英語の辞書への抵抗も少なくなるのではないかと思っています。