「分かったつもり」にご用心!2016.2
私は毎日、いろいろな質問をされ、その都度説明をします。一通り説明をすると生徒たちも「なるほど」と納得し、スッキリにこにこ。でも、教えられてわかったからと言って、同じ問題を最初から自分の力で解けるかというと、実は案外解けなかったりするもの。「教えられてわかった気になる」ことと、「自分の力で問題を解く」ということは全く別物ですから。自分の力で解けるようになるためには、教えてもらってわかった気になって終わるのではなく、その問題をもう一度自分一人で解いてみること。欲を言えば類題を何題か解くとより効果的です。なので私は必ず、「家でもう一度やってみるんだよ」と声をかけます。それでできなかったら何回でも聞きなさい、とも。
「うちの子は同じような問題を、何回教えてもできない」と思っているお母さんたちはいませんか。教えた時に「なるほど、わかった!」といわれて、そこで終わっていませんか。解法を教えることはもちろん大切です。ですがもっと大切なことは、その問題を、もう一度初めから最後まで自分の力で解いてみる、ということ。それこそが、力の定着につながるのです。