絶対積極という考え方 2019.3
個人的な話ですが、先日、続けて二回、事故にあいました。幸いどちらの事故もケガをしないで済んだのですが、その話をすると、二種類の反応があることに気が付きました。「それは災難、ついていなかったね」というものと、「その程度で済んでよかったね」というものです。
同じ状況に対する反応の違いは、いわば、受け止め方の違いによるものですが、後者のような考え方を「絶対積極」と言います。つまり絶対積極とは、「よいことも悪いことも、よいことであると自覚、実感する」考え方です。
普段私たちは良いことには積極的になれますが悪いことに対してはすぐに消極的になり、一喜一憂しがちです。勉強するときに一喜一憂は最大の敵。人は、思った通りの人間になっていくものであり、ミスをするたびに「自分はこんな問題すらできない」と思っていると、本当に成績も伸びないからです。「私ってなんてついてないんだろう」と思う人は本当に運も悪くなります。
無理してでも、「よいことも悪いこともすべてが学びであり、有難いことだ」と考えることはとても大切です。(ただ、子どもの場合はなかなかこれができません。どうしても、点数が悪いと怒られたりと、よいこと悪いことを区別しながら生活しているからです。)自分に降りかかったマイナスな出来事はこの程度でよかった。次はそうならないようにしようと考えられるような強い心の状態を作ることが、前回の失敗の効用を知るとともに、勉強の成果を上げるためにはとても大事な土台となるのです。