青ぽ連載

子どもとの約束、守っていますか。 2016.12

   

 子どもたちとの関わり方に悩む人の声を聞くことがあります。私自身も子育てに関しては未熟者で偉そうなことは言えないのですが、小中学生の声を聴くことが多いのも事実なので、その中で感じることを書くとすれば、子供たちはわけもなく怒ったり反抗しているだけではないと言うこと。例えば自分は忘れ物をすると怒られるのに、怒った大人は忘れても謝らないのはおかしい。また、大人に間違いを指摘すると認めないなど、子供たちは意外と冷静に大人を見ています。私が心がけていることは、自分ができないことを子供だけに求めないと言うこと。自分が本を読まないのに子供に本を読め、ではなく一緒に図書館に行って、お互い好きな本を1冊ずつ借りて読もう、と誘ったり、勉強も子供が頑張っている時は親も楽しいことは我慢する等。そして「子供のくせに」という言葉は使わず、子供も人格を持った一人の人間だと常々意識する。また、自分が間違えたと思ったら潔く謝る。ちょっと恥ずかしい気持ちもわかります。だけど、大人と子供である前に、人と人として誠実に向き合うことだけは忘れたくないと思っているのです。 ,this._shortW

「ワークハード、ワークスマート!」 2016.11

   

 少し時間が経ちましたが、日本ハムファイターズが優勝しましたね。私は野球観戦が好きで沢山の試合を観てきましたが今年のファイターズは本当に凄かったです。6月時点で首位に11.5ゲーム差をつけられ3位。正直今年の優勝は諦めていたファンが殆どだと思います。…が、15連勝で勢いに乗り、その後も順調に勝ちを重ねて奇跡的な逆転優勝。言葉では言い表せないくらい感動を与えてくれました。

なぜ優勝できたのでしょう。もちろんたくさんの歯車がうまくかみ合ってこその結果であり一言では言い表せませんが、やはり何と言っても選手一人ひとりが優勝できると信じていたこと。そしてそのためにがむしゃらに努力をし、また、勝つための戦略を監督も必死に考えたこと。それに尽きるのかなと思います。子供のころ伯父に教えてもらった、ロッキー青木さんの「ワークハード、ワークスマート」という言葉があります。夢を叶えるためにまずはがむしゃらに努力すること。そしてどうすれば叶うか戦略を練ること。

いよいよ受験シーズン突入です。あきらめるにはまだ早い。夢をか叶えるために、今こそがむしゃらに努力してみませんか。

辞書、使ってますか? 2016.10

  先日、ある学校の英語の授業を見学する機会があったのですが、その時驚いたことは、全員の机の上に辞書が置いてあったこと。当り前に思うかもしれませんが、中学校までは習った単語が教科書の巻末に出ていることもあり、わざわざ重たい辞書を持って学校へ行っている人はどれだけいるでしょう?

でも、いつかの先生が言っていたことを思いだしました。「辞書には、余計なことがたくさん書いてあるから良いんだ」と。そう。教科書の巻末は、基本的に教科書で使った意味しか載っていませんが、辞書にはそれ以外の意味や例文、連語などたくさん載っています。邪魔に思うかもしれませんがそれこそが辞書の良いところなのです。

そしてそれは国語の辞書にも言えること。小学生時代、どんどん辞書を引かせ、言葉の意味を調べさせてくれた先生がいました。結果的にその時につけた語彙力は国語の力につながり、分からないことはとことん調べる今の自分の土台も出来上がったように思います。

国語が苦手な子の指導をしていると、驚くほど言葉の意味を知らないで問題を解いていることが多々。大人にとっては当たり前の言葉も、子どもにとっては新しい言葉だったりします。国語辞典を引く癖を小さいうちにつけておけば、英語の辞書への抵抗も少なくなるのではないかと思っています。

効率よく身につけるために 2016.8-9

 前回、ブレークポイントを迎えるまで勉強は続けることが何よりも大事という話をしましたが、確かに勉強しているのに効果が上がっていない生徒を見かけるのも事実です。

まず一つ目に多いのが、机には向かっているけれど、実は本当に勉強していないという場合。たとえばノートの表紙に教科名を書くだけでも色とりどりのペンで飾り付け始め、30分も1時間も費やす子がいます。その他にもいたずらに時間は過ぎているものの、集中して取り組んでいる時間はほんの少し…という人は意外と多いと思います。勉強は目的ではなく手段です。目的は覚えること。身につけること。そのための勉強なのですが、「ただ勉強すればいい」という姿勢で工夫も何もなく、時間を費やすだけの勉強は本当にもったいないと感じます。

 もう一つは、学校の授業を疎かにしていること。学習の基本は学校であると私は常に考えています。学校で覚えられることは覚えてしまえば、その分家での勉強時間が短く済む、あるいはその分他の勉強に時間を充てることができるのです。つづく

目指せブレークポイント! 2016.7

 「勉強しているのに、思うように成績が伸びない」。よく聞く悩みの一つです。

 スポーツに例えるとよく分かってもらえるのですが、毎日100メートルを10本ずつ走ったからと言って、毎日0.1秒ずつタイムが縮むわけではありません。野球にしてもそう。毎日素振りをしたからと言って、素振りの量に比例してヒットが打てるようになるるわけではありません。それでも、やめずに練習を続けて続けて、続けた結果、ある時ふっとタイムが上がる、ヒットが打てるようになるという、ブレークポイントが訪れるのです。

勉強も同じです。毎日の学習量に比例して、順調に学力がつくならばそんな簡単なことはありません。やってもやっても点数が上がらない、成果が出ていない(ように見える)時期は誰でも必ずあります。肝心なのは、だからと言ってそこでやめてしまっては、永遠にブレークポイントは訪れないということ。それでも続けていると、火山が爆発するように、それは突然訪れるのです。勉強に魔法はありません。効率についてはまた改めて述べるとして、まずは、「続ける」ことがもっとも大事なことだと思います。

学校ワークの活用法 2016.6

 今回は主に中学生のお子さんを持つ方へのお話です。中学へ入ると、教科書のほかに「学校ワーク」が配られるところが多いと思います。市販のものに比べて安価で教科書にしっかりと沿った内容、定期テストへの出題も多く、素晴らしいものばかりです。

…が、お子さんたちは、果たしてうまく活用しているでしょうか?先生の方針にもよりますが、定期テストの時期に合わせてテスト範囲までのワークを宿題・提出させる学校が多いと思います。すると、試験寸前まで手を付けずに、テスト前に大慌てで取り組み、とにかく穴を埋める、最悪の場合、答えを丸写しで提出して「やれやれ」という子も。これでは内容も身につきませんし時間ばかり取られて肝心のテスト勉強もできません。

 学校ワークは宿題に出されていなくても、学校で習ったところまでは必ずその日のうちに取り組んでしまうのがベストです。それが無理でもせめて1週間ごとに進度をチェックして、絶対に溜め込まないこと。習慣になるまでは毎週土曜日にお母さんがチェックして、終えてない分は日曜日にまとめてやるのもよいと思います。勉強の基本は学校と家庭。この両輪がうまくかみ合って初めて成績は大きく向上すると思います。

鍛えよ、自学自習力! 2016.5

   

以前も書きましたが、勉強するうえで最も大切なことは『自学自習力』だと私は思います。最終的に、勉強とは一人でするものであり、自分以外の誰も頼りにせず、自らの力にしていくしか方法がないからです。

(また、自分の経験からも、教授されて得た知識よりも、自ら学び取った知識のほうがより深く理解、定着します。自分で「なるほど!」と、すとんと理解した知識って、後後まで覚えていませんか?)

ただ、ひとりで努力することが大変なのも、また事実です。そして、最初からすべて、と欲張るとあっという間にばててしまうので、まずは1~2教科、死に物狂いで頑張ってみませんか。教科は、小学生は国語算数、中学生は数学と英語が基本ですが、やる気になれる好きな教科を一つ入れてもよいと思います。5教科全てを5点ずつ上げるよりも、まずは1教科30点アップを目指し、達成したら努力を大いに褒めてあげてください。自信がやる気を生み、それこそが自学自習力を育むうえで最も大切な基本となります。

「なんで勉強するの?」と訊かれたら 2015.10-11

 この仕事をしていると、毎年必ずと言っていいほど、このような質問を投げかけられます。「大人になって、方程式とか、使うことってないじゃん」とも。そんな時私は「そうだね。その通りだよ。学校や塾の先生にでもならない限り、まず使うことはないよね」と答えるので、大抵の生徒は面食らった顔をします。それじゃぁなぜ、勉強するのか。

人生は、予測不可能なことにぶつかり、それを乗り越えていくことの繰り返しです。そんな時、私たちは、今までしてきた経験をもとに、どうすればよいか考え、最善の結果になるように対処をしていきます。

脳みそが柔らかい若い時期に、たくさん頭を使って考える訓練をしてきた人は、何かにぶつかった時に、自分で考えて行動する力が備わっています。だけど、頭を使わないで生きてきた人は、いざというときに考えることができない。だから、方程式を使うことはなくても、頭をこねくり回して一生懸命勉強し、考えたことは、必ず将来の自分に役立つと思うのです。

もうひとつ。これは主に高校受験生に向けて話すのですが、おそらく人生において全ての人が最も勉強する時期が中学3年生の1年間です。受験する人が限られる大学と違い、ほぼすべての人が高校へは進学するからです。

この時期に、死に物狂いで勉強を頑張れた人は、この先の人生で何か大変なことに出会っても「高校受験の時、あんなに頑張った自分だから、これくらいは」と、何事にも逃げずに頑張ろうとする力が備わる。頑張りは必ず自分への自信につながり、糧となり、自分の人生においてかけがえのない財産となるのです。

 私は、今までたくさんの受験生を見てきましたが、結果云々でなく、やることもやらずに後悔することほど見たくないものはありません。「勉強しかしなかった。あの頃に戻るのだけは、勘弁だよ」人生の中に、そんな風に言うくらい死に物狂いで勉強に取り組む時期があってもいいと思いませんか。

ノート作りのルール作り 2016.4

 進級、進学の季節ですね。定期テストまでちょっと間が空くこの時期に徹底するとよいことは、ノート作りのルールを作ること。ノートを新調してやる気になっている今がチャンスです!以前「東大生のノートはみな必ず美しい」という本が流行しましたが、うちの教室でも成績が伸びている子のノートを見せてもらうと、本当に驚くほど美しいです。後から振り返って自分がどんな躓きをしたのか、そしてそれが正しく直されているまでの過程が、他人が見てもよくわかるノートを作っています。全部は無理だよという人は、まずは算数(数学)と英語(小学生は国語)から始めてみるとよいでしょう。その際、お母さんに気を付けて確認してほしいことは、日付やページを必ず記入する、算数は計算の途中をすべてノートに書く、そして=(イコール)にこだわること。よく見てみると右と左の式の値が異なるのに平気でイコールで結んでいる子が意外と多かったりするのです。ノートを作ることは、回り道をしているように感じられるかもしれませんが、学年が上がれば上がるほど、ノート作りを疎かにするしないの差が学力に表れているように感じます。

親子喧嘩には、「ママ先生」で対応を 2016.3

 もうすぐ春休み。そろそろ1年間の復習をして新学期に備えたい時期です。でも、自分の子どもの勉強を見てあげると、ついつい喧嘩になってしまいませんか。我が家も例外ではありませんが、これは良くも悪くも親子だから。距離が近すぎるゆえ、お互いつい余計なことまで言ってしまったり、真剣に聞かなかったり。

こんな時、たとえ家でも勉強する時間は『ママ先生』になってみましょう。「今から60分間、ここは〇〇塾ですよ」と切り替えをして。眼鏡等をかけてみるのもよいかもしれませんね。とにかくいつもの『ママ』ではないというのがポイント。「ママ」などと呼ばれたら「誰それ?」とあくまでもクールになりきって。そして、良いところはたとえ小さなことでも大げさなくらいほめてみる、分からなくたってイライラしない、怒らない。先生として接してみると、子供のやる気になるポイントが冷静に見えてきませんか。

身近な人が子供の勉強を見る、ということは、実は素晴らしいことです。どうせなら、それを最大限に生かせると、親子ともどもより成長できるのではないかなと思うのです。

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