フィンランドの教育に日本の未来を夢見る!③ 2018.9
引き続きフィンランドの学校のお話ですが、わたしが何より深い感銘を受けたのは、フィンランドでは、トップダウンではなく学校や教師に自由な裁量が認められていることでした。国の教育管理制度を最小限にして、地方自治体と学校、一人一人の教師に教育の権限があり、転勤もほとんどなく、学校は、まるで第2の家庭のように長い目で子供を育てる土台が整っています。そしてその自由な学習環境は子どもたちにも保障され、教室にソファがあって、勉強をしたくなくなったらソファで休んでもOK。そんなことをしたらみんな勉強しなくなるのでは、と、心配になりましたが、「学ぶことは自分のため」という意識が徹底されているので、他人の目を気にすることなく、安心して学習できるようです。
娘が学校からもらってくるプリント類一つを見ても、私は日本の学校の先生たちは、本当に一生懸命で、力量もすごいなぁとつくづく頭が下がる思いです。さらには部活動なども熱心に指導してくれて、感謝しかありません。こんな力のある先生たちが、もっと自由な裁量で教育できるようになれば、そして国や学校はそこをサポートする関係になれれば、子どもたちにとっての教育はより自分のためのものになり、勉強は学生時代のものだけでなく生涯学び続ける土壌が出来上がってくるのではないかと思うのです。